ホームステイ受入れの体験 2019年タイの男子高校生のP(プウ)君の思い出

いちご畑にて、タイの男子高校生P(プウ)君とホストママ

我が家では、2005年に初めて海外高校生のホームステイ受け入れをしました。

ホームステイ受け入れと聞くと、大変だと思われると思いますが、やってみるとそうでもないです。

家族と同じです、それに本当の子どもよりは(言うことを聞くので)、楽かも知れません。

我が家にホームステイしたタイの男子高校生P(プウ)君を紹介いたします。

実際の体験を、お伝えすることにより、国際交流やホームステイ受入れに関心のある方の参考になれば嬉しいです。

目次

10ヶ月間ホームステイしたタイの高校生P君 到着してすぐイチゴ収穫

P君はタイの男子高校生1年生。

P君はあるプログラムにより、2019年5月12日~2020年3月1日までの10ヶ月間、我が家にホームステイしました。

5月12日に我が家に到着したその日、我が家の裏にあるイチゴ畑で、イチゴを一緒にとってくれました。

写真がそれです。

このプログラムによるホームステイは、毎年5月から始まるので、いつもイチゴがたくさんとれる時期です。

イチゴ畑といっても半放置、半野生化して広がったような露地栽培。

市販されているものと違い、実は小さめで味はすっぱい。

そのかわり無農薬で安全、イチゴジャムにぴったりです。

長崎県佐世保市の佐世保商業高校へバスで通学

日本の佐世保商業高校へ通いましたが、その高校が我が家から遠くて電車とバスで約1時間。

夕方になると駅かバス停に迎えに行きました。

ちなみに前回までは、3名とも東翔高校へ通学だったので近くて便利でした。

P君は料理をするのが大好き 手抜き料理すると指摘されてタジタジ

P君は料理に関心がありよくYouTubeで世界の料理の動画ばかり見ていました。

そしてパスタやタイのカレーなど、いろいろな料理を作ってくれました。

高校生なのに本格的なものばかり。

食材も自分で買っていました。こんな子もめずらしいですね。

YouTubeで有名な料理人と思われる動画をしょっちゅう見てたと思ったら、後日それと同じような料理を作っていました。

料理のしたごしらえ、材料を長時間煮込んでだしをとったりと、台所を長時間占拠してました。

おかげでタイカレーやタイ料理はもちろん、いろいろな料理を食べさせてもらいました。

タイでは料理にココナッツミルクはかかせないことや、手抜き料理をすると指摘されてタジタジなんてことも。汗

外にひとりで出かけたと思ったら、作りたい料理の食材を買ってすぐ帰宅するので、本当に料理が好きなんだと感心しました。

P君はコロナ緊急事態直前 2020年3月にタイへ帰国 間一髪!

P君はホームステイと高校留学プログラムの全日程を終えて2020年3月1日、福岡空港からバンコク行きの飛行機でタイに無事帰国しました。

コロナ対策で人と接触を避けるため、電車をやめ、福岡空港まで自動車で送りました。

福岡空港のカウンターやロビー、搭乗口など本当に人が少なくガランとしていました。

コロナウィルスの感染が拡大する直前でした。

それでも帰国後は2週間、自宅待機をしたそうです。

その後、日本ではコロナウイルスの感染拡大で、4月に緊急事態宣言が発令されて、学校は閉鎖されてしまったことを思うと間一髪でした。

コロナ禍により2020年4月以降はホームステイ受け入れ延期

コロナウィルスの影響でホームステイ受け入れは延期のまま。

国際友好や親善にまったく 貢献できずに悲しんでいます。

いつのことになるか分からない状態です。

当面はこのままかも知れないと覚悟しております。

早く収束することを願っています。

2020年5月から同じプログラムでタイの男子高校生が、我が家にホームステイし、同じ佐世保商業高校へ10ヶ月間通う予定でした。

人選も決定されていたようですが、もちろん延期されたまま。

そのタイの男子高校生は日本に来ることに夢と希望をもっていたかと思うとかわいそうです。

残念でなりません。

P君の思い出を、愛犬のYouTube動画にしてみました 

P君が我が家に到着した2019年5月から1年後の2020年5月になりました。

我が家の裏の畑で小さなイチゴが、たくさんとれるようになりました。

ジャム造りの日々。

そんなイチゴを見たらP君のことを思い出し感傷にふけってしまいました。

我が家の愛犬ラムもP君がいなくなって、さびしそうだったので動画にしてみました。

「タイから来たP君の思い出」(3分13秒) 時間がある時にどうぞ。

動画の前半で、犬の足が不調(びっこをひく)映像がありますが、あれは汎骨炎(はんこつえん)という原因不明の病気です。

中型から大型犬の若いオス犬だけに現れる病で、成犬になると自然に治るとのことです。

なお、この動画投稿については、 P君とP君のお父様の許可を いただいています。

動画の説明 (YouTube 概要欄と同文)

(YouTube動画の概要欄の文章とまったく同じですので必要ない方は読まないほうがいいです)

以下は、動画の概要欄内の愛犬ラムのひとりごとです。

Pくんは2019年5月にぼくの家に来た。 家の裏の畑にイチゴがいっぱい。

その日もイチゴを一緒に取ってくれたんだ。

だからイチゴを見たらP君を思い出す。

やあ、こんにちは。ぼくはラム。

สวัสดี ←サワディ(タイ語でこんにちは) ビーグル似の犬なんだ。

P君はあるプログラムにより、2019年5月から、2020年3月までの10ヶ月間ぼくの家にホームステイ。

日本の佐世保商業高校へ通ったけど、その高校は、家から遠くて電車とバスで1時間くらい。

夕方になると駅かバス停に 迎えに行ったんだ。

5月になって 畑でイチゴがたくさん取れるんだけど そんなイチゴを見たら、P君のことを 思い出したんだ。

P君、ぼくのことを今でも覚えているかな。

元気でね ラムより

รัม ←タイ語でラム

以下は、概要欄内の飼い主である私の説明です。

P君はタイのバンコクから来た男子高校生 2019年5月上旬~2020年年2月末までの10ヶ月間、我が家にホームステイして家族として過ごしました。

佐世保商業高校に電車とバスで通学。 我が家は交通が不便なのでバス停や駅に迎えにいくことが多かった。

そんなとき、ラムを連れて行きこの動画のようなことがたびたびありました。

P君は家族と地域の人達と一緒に、バドミントンやミニバレーをしました。

P君は料理に特別関心がありよく料理を作ってくれました。

食材も自費で考えて購入していました。 本格的なものばかり。

P君は無事に全日程を終えて、 2020年3月1日に福岡空港からバンコクへの直行便でタイに帰国しました。

コロナウィルスの感染が拡大する直前だったので無事に帰国できました。

それでも帰国後は2週間自宅待機をしたようです。

我が家では、2005年に初めて海外の高校生のホームステイ受け入れ。

その時は、3週間で中国の女子高校生でした。

娘が高校生の時で同室で過ごしました。

その後も様々なプログラムがありましたが、ここ数年はタイの高校生を受け入れして継続してきました。

(5月~翌年2月下旬や3月までの10ヶ月間、ホームステイして日本の高校へ通学するプログラム)

また2015年より自宅で国際交流を目的に外国人のみを対象にした民泊を開始しました。

2018年6月民泊新法が施行され届け出済です。

それ以降は少ないですが日本の方も宿泊していただいています。

ラムはゲストが来訪するとものすごく喜びます。

でも2020年3月以降はコロナウィルスの影響でホームステイ受入れのプログラムは延期。

タイからの夢をもって来日することが決まっていた男子高校生もさぞかし残念でしょう。

もちろん自宅民泊は外国人観光客がゼロとなり不可能に。

日本人も観光や移動の自粛で需要が無くなりました。

また我が家はホームステイ型のため、ホストとゲストが交流することに意義や価値がある民泊です。

ホストとゲストのコロナ感染リスクを考えると自粛するしかありません。

ホームステイ受け入れも延期されたまま、外国人観光客もゼロ。

国際交流や友好にまったく貢献できなくなったことにず悲しんでいます。

今までの経験を、社会に何かお役に立てるようにする方法がないか試行錯誤する日々を過ごしています。

慣れない情報発信にも挑戦中。

この愛犬Youtube、 「ラムはビーグル似」チャンネルも そのひとつです。

どうかよろしくお願いいたします。

飼い主より

日本語 Japanese,

この動画投稿については、タイに居住中のP君本人とP君のお父様の許可をいただいています。

英語 English,

For this video, Permitted by Mr. P himself and his parents.

タイ語 Thai,

เราได้รับการอนุญาตให้สามารถอัปโหลดวิดีโอนี้จากพีและผู้ปกครองของเขา

日本語 Japanese,

タイ語にしてみましたが読めない。変な文章があると思いますが、お許しください。ラム

英語 English,

I translated it into Thai. I can’t read Thai language. sorry. I think it’s a strange sentence. please forgive me. Lam

タイ語 Thai,

ประโยคต่อจากนี้ถูกแปลขึ้นมาอย่างไม่ค่อยถูกต้องและอาจมีเนื้อความที่แปลกประหลาดในบางจุด ต้องขออภัย รัม

タイ語の本文 Thai main text,

P เป็นนักเรียนมัธยมปลายที่มาจากประเทศไทย วันที่เขามาถึงบ้านพวกเราตอนเดือนพฤษภาคมเขาได้ช่วยพวกเราเก็บสตรอว์เบอร์รี่

คอนนิจะวะ ผมชื่อรัม เป็นสุนัขพันธุ์บีเกิล

P คุงมีแผนจะโฮมสเตย์อยู่ที่บ้านของผมเป็นเวลา 10 เดือน เขาได้เรียนอยู่ที่โรงเรียนซึ่งใช้เวลาเดินทาง 1 ชั่วโมงโดยรถบัสและรถไฟ ผมไปรับเขาที่สถานีรถไฟไม่ก็ป้ายรถเมล์

เขาทำกิจกรรมต่างๆกับคนในครอบครัวและคนในท้องที่ พวกเราเล่นแบดมินตันและวอลเลย์บอลกัน

P คุงชอบทำอาหารและเขาทำให้พวกเราได้ทานอยู่บ่อยๆ

โปรแกรมของ P คุงจบลงเมื่อวันที่ 1 มีนาคม ก่อนที่จะเกิดการแพร่ระบาดของโคโรน่าไวรัสทำให้เขากลับไปได้อย่างปลอดภัย

ป่าป๊าและหม่าม๊าของรัมรับคนที่ไปโฮมสเตย์อยู่เสมอ แต่ตอนนี้ยังรับใครไม่ได้เพราะโคโรน่าไวรัส ทำให้ทุกคนรู้สึกเศร้าที่ไม่มีใครมาพักอยู่เลย หวังว่าสถานการณ์จะสงบลงเร็วๆ

เวลาผ่านมาแล้ว 1 ปี สตรอว์เบอร์รี่พวกนี่ทำให้ผมคิดถึง P คุงจังเลย

P คุงยังจำผมได้มั้ยนะ

แล้วเจอกัน
รัม

タイ語については、タイにいるP君本人から翻訳してもらいラインで送られてきたものです。 P君ありがとう!

日本のお父さんより

タイの人は、ほとんどニックネームで 社会が成り立っています。

今までホームステイしたタイの高校生も 全員ニックネームで本名は違いました。

タイのご両親もすべてニックネームです。

ただ、P君は本名で 非常に珍しいとのことです。

ホームステイプログラム提供元を紹介

ペースインターナショナルジャパン (PACE International Japan)

日本の高校へ10ヶ月間留学するプログラム元は、ペースインターナショナルジャパン(PACE International Japan) です。

福岡県にある留学エージェントで、国際交流の多方面で長い歴史があり国際友好に貢献されています。

コロナ以降は、プログラム再開のの予定は無く、実質的に活動されていません。

2024年当初に電話で確認しました。

ホームページは少しだけ更新されていましたが、掲載されている内容は依然と変わっていません。

公益財団法人 AFS日本協会

長い歴史がある高校生留学プログラムのAFS、世界的な組織で日本国内に支部があります。

高校生を世界中に送り出し、 世界中から受け入れもしています。

問合せをすると、担当の方が対応されて、必要があれば自宅に来訪されて親切ていねいに説明をしてくれます。

2005年我が家で初のホームステイ受け入れをしたのが、AFSの3週間の短期プログラムでした。

長崎県立佐世保商業高校

佐世保商業高校は国際交流に理解ある公立高校です。

英語はもちろん、韓国語、中国語の教育にも力を注がれていることが感じられました。

海外への短期留学のプログラムがあるようです。

来日するALTや留学生を取り巻く様々な状況により、佐世保商業高校独自にホームステイ受け入れ先を探している場合があります。

関心がある方は直接問い合わせされたらいかがでしょうか。

以上、参考になれば幸いです。 ありがとうございました。

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