早岐瀬戸の観潮橋付近の激しい潮流を紹介 川ではない!海です

観潮橋の直下にある早岐瀬戸

観潮橋の直下

早岐瀬戸でいちばん狭いところ

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観潮橋(かんちょうばし)は、佐世保市早岐(はいき)2丁目と、佐世保市有福町(ありふくちょう)を結ぶ鉄骨の橋です。

早岐瀬戸(はいきせと)は、その間に流れる川のような海のことです。そもそも瀬戸とは狭い水路のことです。

この早岐瀬戸は、長崎県の中央にある広大な大村湾と海を結んでいるものですが、大村湾は広大なのに海とつながっているのが二ヶ所しかありません。不思議ですがふたつしかないのです。

ひとつは観光地として有名な西海橋と新西海橋の下を通る流れる針尾瀬戸(はりおせと)と、ひとつはこの早岐瀬戸です。

針尾瀬戸は潮流の規模も大きく日本でも有数ですが、早岐瀬戸はそこまで有名ではありませんが。

近くで見るとこの迫力!

川ではない海です。すごいですね。

佐世保湾方面(海)から大村湾方面へ、つまり満潮時(満ち潮)の流れです。

干潮時(引き潮)には反対方向への流れます。

水路の幅は目視で7m~8mで、水深は2m~3mでしょうか。

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早岐瀬戸は世界で一番狭い海峡かも?

早岐瀬戸は日本で二番目に狭い海峡とのことです。ちなみに日本一狭い海峡は、土渕海峡(どふちかいきょう)で香川県小豆郡土庄町(かがわけんしょうずぐんとのしょうちょう)にあり、最も狭いところで、9.93メートル、世界一幅の狭い海峡として1996年ギネスブックに認定されているそうです。

えっ、日本一で世界一?

早岐瀬戸はどうみてもそれより狭いと思いますが。ギネスブックに申請してないのでしょうか。謎ですね。

早岐瀬戸最短部潮流がおだやかな時

目視で約8メートル? 釣り竿を伸ばしたら届きそうです

なお、周辺の絶景や落ち着いて眺める場所、専用駐車場も無い。

もちろんベンチなどもありません。

大村湾側から佐世保湾(海)方面へ ( 11秒間)

干潮時(引き潮)

やはりぞくぞくします。

早岐瀬戸と観潮橋

早岐瀬戸と観潮橋

橋の直下が一段と狭くなっていますが、そこには現在の鉄橋ができる前には、船が通過するたびに橋が開く開閉橋(かいへいばし)があったとのことです。

観潮橋の名前は、この潮の流れをながめる橋ということから名づけられ、昔から付近には料亭などがたくさんあったようで、現在でもその名残りが感じられます。

奈良時代の肥前国風土記(ひぜんこくふうどき)に、早来の瀬戸(はやきのせと)と記され、後に「はやき」が「はいき」「早岐」になったといわれています。

また、江戸時代には当時の早岐を治めていた平戸藩(ひらどはん)の平戸八景(ひらどはっけい)の八か所のひとつでした。

名称は早岐瀬戸ではなく潮目(しおのめ)とよばれていました。

早岐瀬戸ではワカメ漁が小規模にされていた

早岐瀬戸にてワカメ漁ををする小舟

小船の漁師さんが長い竹を使ってワカメを収穫中 (2022年2月15日撮影)

小舟に漁師さんが乗船して、長い竹を使用して、目視で水中のワカメを巻き取っています。

竹の先には、ワカメを巻き取る金具のようなものが取り付けてあります。

竹で水底に届くのですから、水深は浅いことが分かります。

申し訳ありません。写真が小さく、分かりにくいですね。

もっと良い写真が撮影出来ましたら紹介します。

観潮橋の地図

地図(グーグルマップ)により観潮橋を見る↓

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